【書評】食べる投資 ハーバードが教える世界最高の食事術

どうも、SOLです。

今回は医学博士の満尾正さんの「食べる投資~ハーバードが教える世界最高の食事術」を読んだので、紹介します。

この本は、以下の人におススメです。

  • 仕事で高いパフォーマンスを出したい
  • 風邪などの体調不良を寄せ付けない体を手に入れたい
  • 痩せていて若々しさを維持したい

 

 

「食べる投資 ハーバードが教える世界最高の食事術」の目次

  • 第1章 最大リターンを得る投資は「食事」である
  • 第2章 実践 投資になる食事
  • 第3章 パフォーマンスを最大化する食事術
  • 第4章 食べない投資

ページ数は195頁なので、2時間程度で読むことが出来ます。

 

積極的に取り入れよう!食べることで投資となるもの

ここでは、食べることで投資につながるものを説明していきます。

 

1日1パックの納豆

納豆を食べることで、以下の効果が得られます。

感染症予防

  • 納豆には納豆菌という微生物が含まれている。
    • 体内に取り入れると悪玉菌を抑え、腸内環境を整える。
      • 免疫力が上がり、感染症予防につながる。

 

骨を丈夫にする・動脈硬化の予防

  • 納豆にはビタミンKが豊富に含まれている。
    • 骨の形成に必須な栄養素である。
      • 理由は、カルシウムを動脈壁から骨へ移動させるため。
    • 骨粗しょう症の治療薬としても活用されている。
    • 動脈硬化を予防する。
      • 理由は、カルシウムを動脈壁から骨へ移動させるため。

 

心筋梗塞脳梗塞の予防

  • 納豆には「納豆キナーゼ」という栄養素が含まれている。
    • 納豆菌から作り出される酵素で、血栓が作られるのを防止する。

 

炎症予防、アンチエイジング予防

  • 納豆にはスペルミンが含まれている。
    • 細胞代謝の活性化と体内の炎症予防効果がある。

 

食物繊維

  • 腸内を整えるために必要な栄養素である。
    • 腸内には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」という細菌が生息している。
      • 善玉菌:心身ともに健やかな状態をもたらす。
      • 悪玉菌:腸内の炎症を発症させたり発がん性物質を生成する。
        • 食物繊維や善玉菌を増やす細菌を補うことで減らせる。
      • 日和見菌:善玉菌と悪玉菌の有利な方に味方する。
        • 善玉菌に味方すると健康的になる。
        • 悪玉菌に味方すると体調不良を招く。
  • 野菜、海藻類、キノコ類に多く含まれている。

 

週の半分は魚

  • 魚の油には、体内の炎症を抑える働きがある。
  • サバやイワシなどの青魚や鮭にはビタミンDが含まれている。
    • 体内の炎症やがんの発症抑制、インフルエンザ予防などの効果がある。
  • 肉を食べる場合は鶏肉を推奨している。
    • 理由は、牛や豚など4足歩行動物の肉は、腸内で発がん性物質を生成したり、動脈硬化と心疾患の合併症を引き起こす可能性があるため。

 

1日4色の野菜

  • 野菜には「赤、黄、橙、緑、紫、黒、白」の7色がある。
    • 7色の中から1日最低4色の野菜を摂取することを推奨している。
      • 理由は、それぞれの野菜が持つ抗酸化作用が力を合わせて最大限の効果を発揮するため。
  • 野菜の各色の成分と代表的な野菜は以下の通り。
    • 赤色の野菜
    • 黄色の野菜
      • 成分:フラボノイド類
        • 野菜:玉ねぎ、黄色のパプリカ
    • 橙色の野菜
      • 成分:ベータカロテン、アルファカロチン、クリプトキサンチン
        • 野菜:かぼちゃ、ニンジン
    • 緑色の野菜
      • 成分:クロロフィル
        • 野菜:ほうれん草、小松菜、春菊、キャベツ
    • 紫色の野菜
    • 黒色の野菜
      • 成分:クロロゲン酸
        • 野菜:ジャガイモ、さつまいも、ゴボウ
    • 白色の野菜

 

ココナッツオイル

  • 脳のコンディションをアップする効果がある。
    • 約6割が中鎖脂肪酸である。
      • 肝臓の代謝で「ケトン体」に変化する。
        • 神経細胞のエネルギー源として脳に運ばれる。
          • 非常に効率の良いエネルギー源ともいえる。
  • 過度に加工、高温抽出されたものは避ける
    • 健康を害する危険性がある。
  • 選ぶべきは低温抽出されたもの。
    • 「エクストラバージン」と記載されているものであればOK。

以下のようなものであれば大丈夫なので、取り入れてみたい方は検討してみてください。


 

積極的に避けよう!食べないことで投資となるもの

ここでは、食べないことで投資につながるものを説明していきます。

 

甘い飲み物

  • 選ぶべき飲み物は、「水」「お茶」「ブラックコーヒー」の3つ。
  • 「砂糖を使用した飲料」と「100%果汁のジュース」は発がん率の上昇がみられたという調査結果がある。
  • 人工甘味料を使用した飲料」は発がん性の上昇が調査でみられなかった。
    • ただし、脂肪肝や大腸がんなどを発生させる危険性がある。
      • 理由は、肝臓で代謝されるため。
        • 摂取しても血糖値が上がらず、満腹中枢が刺激されない。
          • 結果、過剰摂取につながり、肝臓に大きな負担がかかる。

 

糖度の高い果物

  • 品種改良によって、糖度が高くなっている。
    • 健康的だと信じてたくさん食べるのはNG。
      • 白砂糖を豊富に含むお菓子よりはマシ。
        • 少量を楽しむことを心がけよう。

 

白い主食

  • 白米や食パン、うどんなどの白い炭水化物が該当する。
    • 「エンプティカロリー」と呼ばれている。
      • 理由は、精製する過程でビタミンやミネラル、食物繊維を失い、ほぼ糖質のみになっているため。
        • 糖質を分解するためにビタミンB群を消費する。
          • 糖質が多ければ多いほど無駄に消費することになる。
  • 選ぶべき主食は玄米や雑穀米、ライ麦パンや全粒粉を使ったパン。
    • 精製されておらず、ビタミンやミネラル、食物繊維が丸ごと残っている。

 

トランス脂肪酸

  • 「食べるプラスチック」とも呼ばれている。
  • マーガリン、ショートニング、植物性油脂、サラダ油などに含まれている。
  • 選ぶべき油は魚の油、オリーブオイル、低温抽出のココナッツオイルなど。
    • 本書でオリーブオイルは生食を推奨している。

 

食品添加物

  • 本書では、「プロピオン酸」と「硝酸塩」について取り上げている。
  • プロピオン酸とは、食パンなどに防カビなどの役割で添加されている。
    • 摂取することで、肥満や糖尿病になる可能性がある。
  • 硝酸塩はハムやソーセージなどの加工肉に添加されている。
    • 摂取することで、そう病になる確率が3.5倍となる実験結果がある。
    • ラットでの実験で、硝酸塩を添加した餌を与えると過活動や腸内細菌叢が変化するという結果がある。

 

まとめ

今回は「投資となる食べ物」と「投資とならない食べ物」を中心に取り上げました。

投資となる食べ物を食べていない、投資とならない食べ物をたくさん食べているという人もいたのではないでしょうか?

もしそうであれば、今からでも遅くないので積極的に食べるべき食べ物を取り入れて食べるべきでない食べ物は極力避けるようにしましょう。

ただし、無理は禁物です。

健康的な食事を取り入れるのは良いですが、それがかえってストレスとなっては本末転倒なので、身体に悪い食品は月1回など頻度を抑えて食べるのであれば良いと思います。

無理せず気長に続けることが大切なので、そのことを念頭に実践してみてください。

本書の第2章では、納豆や魚などを使ったレシピが書かれており、第3章と第4章ではブログで取り上げていない食べ物も紹介されていますので、興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

 

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